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名称 大吉寺のスギ (だいきちじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 33m(注1)
目通り幹囲 8.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 滋賀県長浜市野瀬町(注2)
〃 3次メッシュコード 5336−12−66
〃 緯度・経度 北緯35度28分27秒
東経136度19分34秒(上図)
北緯35度28分25秒
東経136度19分32秒(下図)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年9月21日
注1)2000年に実施された環境省フォローアップ調査による
注2)2006年2月13日、長浜市に合併。旧行政区は東浅井郡浅井町
草野川の支流、天吉寺川の谷奥に、天台宗大吉寺がある。
貞観7年(865)僧安然が開いたと伝え、古くは東の天吉寺山中にあった。登ってはみなかったが、今も遺構が残っているそうだ。
何も知らずに訪ねたのだが、この日はちょうど虫供養の日だった。
正装した人々の行列が下から登ってきて本堂に消えたかと思うと、一方ではお酒の用意をする人たちもいる。お先に失礼して、すでに少々召し上がった方も。
「今日は特別。いつもは閑古鳥が鳴いている。せっかく遠くから来たんだから、一緒にどうだ?」と、場違いな私たちをも誘ってくださった。
車の旅ゆえ飲酒は無理とわかると、当地に伝わる伝承などを教えてくださった。以下はそのとき聞いた話。
寺の名は、古くは天吉寺(てんきちじ)と言った。戦国時代に六角定頼や織田信長の兵火に焼かれ、その後、寺号が大吉寺に変わったことについて、「天吉寺、頭焼かれて大吉寺」と揶揄されたという。(「天」から上の棒を取ると「大」の文字になる)
大杉は全部で37本あるとの話。どれが一番大きいですか?との問いには、左下図のスギを挙げられた。山中には大杉はないという。
環境省の2000年フォローアップ調査には、8.6mをはじめ、7.0m、6.5mなどが列挙されている。いずれもデータ上では単幹ということになっているのだが、該当する大杉は見あたらない。(下図のスギは、せいぜい5m)
8.6mは、多分、上図の個体のことだろう。これは、上之森神社境内。
大杉についてはちょっと期待はずれだったが、大いに楽しめた探訪であった。 |
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