ページタイトル:大乗寺のくす 当サイトのシンボル

画像:大乗寺のくす

画像:大乗寺のくす(遠景)
名称 大乗寺のくす (だいじょうじのくす)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 26m(注1)
目通り幹囲 6.6m(注1)
推定樹齢 800年(注2)
所在地の地名 兵庫県美方郡香美町香住区森(注3)
 〃 3次メッシュコード 5334−35−40
 〃 緯度・経度 北緯35度37分25.4秒
           東経134度37分31.0秒
香美町指定天然記念物(1969年11月3日指定)
撮影年月日 2010年10月16日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)香美町公式WEBサイトより
注3)2005年4月1日、2郡にまたがる3町が合併して美方郡香美町誕生。旧行政区は城崎郡香住町





 高野山真言宗亀居山大乗寺(かめいざんだいじょうじ)は、通称を応挙寺という。
 案内板によれば、修業時代の円山応挙は、大乗寺の密蔵上人に援助を受けたことがあるらしい。その密蔵が再興を計画し、跡を継いだ密英上人が寛政7年(1795)に伽藍を完成した際、応挙は旧恩に報いるため、自らはもちろん、息子の応瑞や、高弟の呉春、蘆雪など、一門の名作を襖絵等に残した。現在、そのうちの165点が国の重要文化財指定を受けているという。
 観光バスが訪れる有名寺院なのである。
 城壁のようにそそり立つ石垣の上、山門の右手(向かって左)に立つクスノキが、町から文化財(天然記念物)指定を受けている。
 円山一門が襖絵を描いたのは、今から約210年前。その当時、すでにクスノキはここにあったと思われる。
 目通り10mを超えるのも珍しくない南国の大クスノキたちに比べれば、それほどびっくりする大きさでないのかも知れないが、ここは、海岸から2kmも離れていない。冬ともなれば、日本海を渡る寒風が強く吹き付けるのである。
 こんなところに、こんなに大きなクスノキがあるなんて。私にとっては、少なからぬ驚きだった。
 
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