ページタイトル:長泉寺のナギ 当サイトのシンボルマーク

画像:長泉寺のナギ 名称 長泉寺のナギ (ちょうせんじのなぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ナギ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 3.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 三重県度会郡南伊勢町棚橋竈(たなはしがま)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5136−23−95
 〃 緯度・経度 北緯34度15分00.1秒
           東経136度26分22.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年3月30日

注1)三重県緑化推進協会「三重の巨樹・古木」に「棚橋竈・長泉寺のナギ」の名称で紹介されているナギだが、ナギ巨木のある長泉寺が複数あるわけではないので、地名は省略させて貰った
注2)「三重の巨樹・古木」による
注3)2005年10月1日、度会郡(わたらいぐん)内の2町が合併して南伊勢町誕生。旧行政区は度会郡南島町





 古和浦湾(こわうらわん)に注ぐ棚橋川河口近くの集落が棚橋竈である。
 棚橋竈以外にも、新桑竈(さらくわがま)、栃木竈(とちのきがま)など、この辺りには「竈」のつく地名が複数あって、みな小さな川の河口に位置している。
 上記「三重の巨樹・古木」の説明では、壇ノ浦の戦に敗れた平家一門のうち、平維盛(たいらのこれもり)の子、岸上幸弘が新宮の奥、河合村に身を隠して生き延びた。その3代後の子孫が志摩の海岸に住み着き、漁業権が無いので山で薪を切り、塩を焼いた。「竈」がついているのは、そんな場所なのだという。(棚橋地区でも塩竈跡が見つかっているそうである)
 曹洞宗温渓山長泉寺は、河口近くの棚橋川左岸山裾。
 すぐ南を国道260号が通るのだが、高低差があって、国道から直接長泉寺に行くことは出来ない。
 長泉寺の開創は永正6年(1508)。開基は平維盛3世の末裔にあたる察道和尚と伝えているようだ(これも「三重の巨樹・古木」より)。維盛と3世代違いにしては年代が合致しないように思うが、とやかく言うまい。
 ナギは、本堂より一段下の平面に立つ。幹囲は3mほどだが、ナギとしては、これでもなかなかの巨木である。
 ナギも平家ゆかりの木なのだそうである。(「平治物語」に清盛とナギの葉についての話が載っているらしい)
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