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画像:長泉寺の大公孫樹_1

画像:長泉寺の大公孫樹_2

画像:長泉寺の大公孫樹_3
名称 長泉寺の大公孫樹
    (ちょうせんじのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 14.7m(注2)
推定樹齢 1100年(注3)
所在地の地名 岩手県久慈市門前
 
〃 3次メッシュコード 6041−26−31
 
〃 緯度・経度 北緯40度12分02.5秒
           東経141度46分00.2秒
国指定天然記念物(1931年2月20日指定)
撮影年月日 2006年8月1日

注1)1991年3月30日に久慈市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記の案内板による





 銀杏山長泉寺は、寛永3年(1626)、宮古市にある瑞雲寺6世本室寿宗を開山とする曹洞宗のお寺。当初は長久寺と号したようだ。
 2世密伝長参と、この大イチョウについて、次のような話が伝わっている(案内板を要約)。
 ある夜、和尚の夢にイチョウの精霊が現れ、老樹が切られることのないよう、木の傍に寺を建て、木を守るとともに仏徳を永劫に伝えるよう懇願した。以来、和尚はその木の所在を探していたが、ある日、托鉢の途中、異様な声でなく鳥が大樹の梢に止まった。和尚は、この木こそ精霊が語った木だと思い至り、寺をここに移した。そして山号を銀杏山とし、山内に泉があることから、寺号も長泉寺と改めた。およそ、こんな話である。
 その後、歴代がしっかり守ってこられたのだろう。現在の寺構えもなかなかである。
 長泉寺禅門僧堂の札が懸かった総門をくぐると、両側に若いスギが整然と並んだ平石敷きの参道。少し石段を上がって三門をくぐった先、左手に大イチョウが立っている。
 上から下まですっかり小枝を纏っているので、主幹が見えない。上の写真は、裏側から樹下に入り、広角レンズで辛うじて主幹の姿を収めてみたもの(奥で多数のひこばえに囲まれているのが本体)。ちょっと引いて撮ろうとすると、下写真のようになってしまう。樹勢が良い証拠であろう。
 昭和6年の天然記念物指定時に、日本一とされた大イチョウである。
 なお、参道途中にあるカツラもなかなかのもの。旧環境庁データでは4.0mとあるが、訪問時現在、それよりは確実に大きくなっている。 
 
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