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名称 長興寺の公孫樹 (ちょうこうじのいちょう)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 イチョウ
樹高 32m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 9.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県九戸郡九戸村長興寺
〃 3次メッシュコード 6041−23−63
〃 緯度・経度 北緯40度13分34.3秒
東経141度25分06.3秒
九戸村指定天然記念物(1969年8月29日指定)
撮影年月日 2006年7月31日
注1)天然記念物指定名称は単に「公孫樹」。それでは他と区別しにくいので、所属する寺院の名を冠した
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
八戸自動車道九戸インターの南3kmほどのところに曹洞宗鳳朝山長興寺がある。
寺伝によれば、永正元年(1504)、九戸信仲が、奥州巡錫中の加賀金沢宗徳寺大陰恵善に請い、一族の菩提寺として創建した。現在の大字名になったくらいだから、近隣ではよく知られる寺だったのだろう。
しかし、九戸氏の没落とともに寺運は衰え、元禄6年(1693)山火事に類焼して焼失したのち、嘉永5年(1852)に現本堂が再建されるまで150年以上もかかった。
平凡社「岩手県の地名」によれば、この間、寛政2年(1790)当地に来た高山彦九郎の「北行日記」に、「円子より坤へ来る事十里、左の方鳳朝山長興寺とて洞家の小寺有り、九ノ戸政実が菩提寺也しとぞ」と記しているという。
大イチョウは、これら盛衰をじっと眺めてきたものと思われる。
本堂の手前に設けられた駐車場の脇に立っている。 |
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