ページタイトル:長光寺のハナノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:長光寺のハナノキ 名称 長光寺のハナノキ (ちょうこうじのはなのき)
名称の典拠 「巨木・名木の紹介」(注1)
樹種 ハナノキ
樹高 13m(注2)
目通り幹囲 3.0m(注2)
推定樹齢 伝承600年(注2)
所在地の地名 滋賀県近江八幡市長光寺町
 〃 3次メッシュコード 5236−51−30
 〃 緯度・経度 北緯35度06分44.8秒
           東経136度08分03.9秒
近江八幡市指定天然記念物(1967年2月24日指定)
撮影年月日 2022年10月12日

注1)天然記念物指定名称は単に「ハナノキ」。これでは他と区別できないので、滋賀県緑化推進委員会が運営する上記ウェブサイトに載る名前を借用した
注2)上記「巨木・名木の紹介」による





 瓶割山(かめわりやま、234m。長光寺山ともいう)の北側、近江鉄道武佐(むさ)駅から南東方向に450mほどのところに、高野山真言宗補陀洛山長光寺がある。
 左図のハナノキは、山門を潜ったすぐ先、本堂に向かって左側。
 このハナノキについて、長光寺公式サイトの説明を紹介しよう。
 聖徳太子の妃が難産で苦しむとき、千手観音が遣わした童子が出現して、安産することが出来た。童子が去った方角に高さ3mほどの香木があったので、その香木で千手観音像を刻み、本堂を建立して本尊としたのが長光寺のはじまり。そのときに植えられた余枝がこのハナノキになった…と、およそそのような内容である。
 聖徳太子は6世紀末から7世紀初頭の人である。上記伝承樹齢とはかなりの食い違いがある。もしかしで別の植樹伝承もあるのだろうか。(ただし実際の樹齢はもっと若いと思われる)
 ハナノキは、長野・岐阜・愛知3県が接する辺りの狭い地域に自生する。長野県大町市にも隔離分布するようだ。かつてはもっと広い範囲に分布していたが、滅びつつある樹種だということだろうか。環境省のレッドリストでは絶滅危惧U類とされている。
 この長光寺をはじめ滋賀県にもハナノキがあるが、滋賀県のものは自生ではないと考えられているようだ。
 そんなこともあってだろうか、訪問時現在、近江八幡市内では唯一の天然記念物である。
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