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名称 朝田寺のクスノキ (ちょうでんじのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県松阪市朝田町
〃 3次メッシュコード 5136−64−85
〃 緯度・経度 北緯34度34分16.0秒
東経136度33分57.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年10月10日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
天台宗光福山延命院朝田寺には、道明供養という、独特な信仰形態が受け継がれている。
これは、葬式終了後、宗派にかかわらず、朝田寺の地蔵菩薩にお参りし、故人愛用の衣服を掛けて極楽浄土に行くことを祈る。そして地蔵盆になったら、初盆の供養をし、本堂の天井からつり下げられた衣類の中から故人の衣服を探して、改めて故人を偲び、霊を慰めるというものである。
「わしが死んだら朝田の地蔵へ掛けておくれよ振り袖を」と、古謡にも歌われているそうである。(案内板より)
心ならずも失わざるを得なかった愛する人が、死後は極楽で暮らしているのだと自分を納得させることで、悲しみをすこしでも和らげる。そのような営みなのだろう。
朝田寺には文化財が多い。
像高169cmの木造地蔵菩薩立像は国重文。道明供養のお地蔵さんなのだろうか。江戸時代に造られた本堂と山門は県の文化財。そのほかにも多数。
文化財にクスノキは含まれていないようだ。クスノキ巨木の多い三重県にあって、このサイズではまだちょっと、ということなのだろう。
主幹を途中で失って、背丈は低い。しかし、大枝がしっかりしているため、樹勢は悪くない。こんもりした樹冠を戴いている。ただ、上記データほどの幹囲はないように思われた。
山門を潜ってすぐ。鐘楼の横に立っている。 |
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