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名称 千種神社のクスノキ (ちぐさじんじゃのくすのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.7m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 和歌山県海南市重根(しこね)
〃 3次メッシュコード 5135−12−70
〃 緯度・経度 北緯34度09分11秒
東経135度15分19秒
海南市指定天然記念物(1998年7月1日指定)
撮影年月日 2014年3月23日
注1)2000年2月1日に海南市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
千種神社は、阪和自動車道海南東インターから東へ約2.5km。
主祭神は草野姫神。野に生える草の祖神らしい。
かつてここは、鬱蒼とした大森林で、百草の森とか雨ノ森とか呼ばれていたという。明治43年(1910)に現社号に改めるまでは、神社の名も「百草(ももくさ)神社」だった。(和歌山県神社庁の神社紹介ページによる)
このクスノキの幹には石地蔵が内蔵されているそうだ。案内板によると、「行たら見てこら重根(しこね)の宮の楠(くす)にまかれた地蔵尊」とうたう俚謡もあったとか。
根元に安置された地蔵さんが、楠の成長にともなって内部に取り込まれたようだ。百年ほど前までは、一部、その姿が見えたというが、今は見えない。
氏子さんのお話では、少し前に樹勢がめっきり衰えたことがあったらしい。樹木医の診断を仰ぎ、なんとか持ち直したという。その際、樹冠が大きく切り詰められたようだ。特に頂部では、枝張りがごく小さい。
高台に鎮座する千種神社のクスノキを遠望するとき、緑の土筆(つくし)ん坊のような姿に見えるのはそのためである。 |
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