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名称 乳ノ木庵の大銀杏
(ちちのきあんのおおいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 22m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 兵庫県朝来市和田山町殿(注4)
〃 3次メッシュコード 5234−76−65
〃 緯度・経度 北緯35度18分37.6秒
東経134度49分11.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年5月16日
注1)環境省と兵庫県が連名で設置した近畿自然歩道の案内板(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)上記案内板による。ただし、実際の樹齢はもっとずっと若そうだ
注4)2005年4月1日、朝来郡内4町が合併して朝来市誕生。旧行政区は朝来郡和田山町
円山川支流の安井川左岸、山裾に立つイチョウ。イチョウの位置からは、播但連絡道路のアーチ橋(虎臥城大橋)がよく見える。
この辺りを、近畿自然歩道「南但馬竹田城址を訪ねるみち」が通っているらしい。イチョウの下を通る道がそうなのだろうか。案内板の彩色が薄れていて、よくわからない。(ここから竹田城趾へは、播但道の城山トンネルの上を越えて行くことになる)
その案内板にイチョウの説明があった。
自分の文章を棚に上げるようで、穴があったら入りたいところだが、あまり要領を得ない説明文を読み解くと、およそ次のようなことだろうか。
かつてここに(あるいはこの近くに)一乗寺という寺があった。何かの事情でなくなってしまい、いまは小堂が残るのみとなった。イチョウの根元に見える石塔の残欠や地蔵像等は、一乗寺の遺物と考えられている。
他所にも多くの類例があるように、当地でもこのイチョウは母乳祈願の信仰対象だった。乳の出が悪い産婦は、幹の一部を削り取り、それを飲用して豊富な母乳を願った。
そのためイチョウは「乳ノ木」と呼ばれ、小庵は「乳ノ木庵」と名付けられた。
そういうことなのだろう。 |
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