ページタイトル:チャチャニレ 当サイトのシンボルマーク

画像:チャチャニレ 名称 チャチャニレ
名称の典拠 「2018 北海道の巨樹・名木150選」(注1)
樹種 ハルニレ
樹高 8m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 400年以上(注2)
所在地の地名 北海道足寄郡陸別町林内(あしょろぐんりくべつちょうりんない)
 〃 3次メッシュコード 6543−35−44
 〃 緯度・経度 北緯43度37分26.1秒
           東経143度40分47.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月10日

注1)今田秀樹著。2018年11月22日刊行
注2)上記「2018 北海道の巨樹・名木150選」による





 陸別町は「日本で一番寒い町」を自認する。
 気象庁アメダス(AMeDAS)による1981年から2010年までの1月の一日平均気温の月平均がセ氏−11.4度、最低気温の月平均がセ氏−20.2度と、富士山頂を除くアメダス設置点中、最も低い数値だからということのようだ。最高気温の平均もセ氏−2.8度であるから、陸別町の冬はまさしく雪と氷に閉ざされると言って過言ではない。
 そんな環境だからだろうか、陸別町には日産自動車の北海道陸別試験場がある。
 実を言うと、チャチャニレはその構内に立っている。
 企業秘密が一杯詰まっているであろう試験場であるから、当然、一般人が立ち入ることは出来ない。しかし、幸か不幸か、グーグルアースでそれらしき姿を確認すると、チャチャニレは守衛ゲートの近くに立ち、テストコースからは離れているようだ。
 思い切って、守衛詰所で見学のお願いをしてみた。
 すると、会社に連絡をとって下さり、しばらく待つと、なんと日産自動車の方がやってきて現場まで案内して下さった。応対の様子を横から窺った印象では、どうやら特別に許可していただけたらしい。感謝感激である。(本来、試験場敷地内はカメラ禁止。守衛詰所の方々、及び日産自動車の関係者に、再度心より御礼申し上げたい)
 上記今田さんの著書によると、ここは大正10年(1921)から昭和初期にかけて開拓された地で、森は牧草地に生まれ変わったが、このハルニレは残されたという。北海道各地に見られる、いわゆる「開拓記念樹」なのだろう。
 老樹らしく傷みが多く見られるが、隙間に樹脂を充填したり、腰にベルトを巻いたり、支柱やワイヤで支えたりと、精一杯の保護が加えられている。所有者は変わっても大切にされているのだ。
 なお、樹名の「チャチャ」は、アイヌ語で「お爺さん」を意味するらしい。つまり「お爺さんニレ」というのがこの木の名前である。
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