ページタイトル:豊乗寺のスギ 当サイトのシンボル

画像:豊乗寺の大杉(全景)

画像:豊乗寺の大杉

画像:豊乗寺のヒノキ林
 境内のヒノキ林
名称 豊乗寺のスギ (ぶじょうじのすぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 スギ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 6.5m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 鳥取県八頭郡智頭町新見
 〃 3次メッシュコード 5234−71−06
 〃 緯度・経度 北緯35度15分38.3秒
           東経134度12分21.8秒
鳥取県指定天然記念物(1973年3月30日指定)
撮影年月日 2010年9月24日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 新見集落の北東高台に、高野山真言宗宇谷山豊乗寺がある。
 嘉祥年間(848〜51)に弘法大師の実弟真雅が創建したとする寺伝が伝わっているようだが、境内の案内板では、そのことを紹介しながらも、かつての梵鐘の銘文(※)を引いて、15世紀にあったことは間違いない、としている。正確を第一とする、好ましい姿勢に思われた。
 ※現代仮名遣いにすると、「開山五代の末葉、範恵阿闍梨(はんけいあじゃり)、明応5年(1496)に梵鐘を鋳る」


画像:豊乗寺のコウヤマキ
境内のコウヤマキ(目通り3.5m)
その後方に見える茅葺きの御堂は、天明2年(1782)建立の大師堂(2007年4月27日、鳥取県保護文化財に指定)


 いずれにしろ、歴史のある寺であることは間違いなく、寺蔵の「絹本著色普賢菩薩像」は、鳥取県に3件しかない国宝の一つである。ほかに国重文が2件。この一事のみからも、それは想像できる。
 ところで、大杉であるが、境内に散在する3本の大杉が、鳥取県文化財(天然記念物)とされている。
 そのうち最大の個体がこれ。庭園の背後に立っている。
 若奥様の許可を得て、御庭に入らせていただいた。
 なるべく下草を踏み荒らさぬよう、横手からそっと杉の近くまで行ってみたが、やはり、お庭から見る姿が一番良い(左上図)。
 堂々として、かつ気品ある姿のように思われた。
 
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