ページタイトル:毘沙門のいちょう 当サイトのシンボル

画像:毘沙門のいちょう

画像:毘沙門のいちょう(全景)
名称 毘沙門のいちょう (びしゃもんのいちょう)
名称の典拠 環境省フォローアップ調査結果(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 7.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 青森県八戸市田向
 〃 3次メッシュコード 6041−54−81
 〃 緯度・経度 北緯40度29分34.0秒
           東経141度30分41.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年8月17日

注1)旧環境庁が実施した1988年調査を補完する目的で、2000年に再調査が行われた
注2)上記フォローアップ調査結果より





 八戸市民病院の近くに、約150mの大移動を経験した大イチョウが立っている。
 市街地に隣接するここ田向の地は、都市の拡大に伴って、大規模な開発候補地となった。
 平成9年(1997)、開発計画の中核となる八戸市民病院が現在地に移転。周辺整備が始まった。
 都市計画では、自動車時代に見合った道路網整備が必要なわけだが、それには一つ問題があった。地域の財産ともいうべき「毘沙門のいちょう」が道路にかかってしまうのである。
 一番安上がりな方法は伐採してしまうことだ。しかしここでは、地権者や保存を求める市民の要望を入れて、移植する英断が下された。
 移動距離は約150m。100トンもの巨体を、立ったまま水平移動させようというのである。
 平成16年(2004)3月に着手。剪定、根回し、養生を経て、翌年秋、いよいよ移動開始。延べ60日の日数をかけ、平成17年(2005)12月30日、植え込み完了。
 移植が成功したのは言うまでもない。念のため、現在もまだワイヤで支えられているが、幹も葉もつやがいい。
 青空を背景に、イチョウの生命が輝いて見えた。
(イチョウの移転については八戸造園建設業協会「田向イチョウの木 移植工事」に詳しい説明あり)
 
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