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名称 別所山薬師堂の桜 (べっしょやまやくしどうのさくら) 名称の典拠 「福島県 桜めぐり」 樹種 エドヒガン 樹高 不明 目通り幹囲 3.2m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 福島県田村郡三春町下舞木(しももうぎ)字石花(いしはな) 〃 3次メッシュコード 5640−03−94 〃 緯度・経度 北緯37度24分53.9秒 東経140度25分28.9秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2023年4月3日 JR磐越東線舞木(もうぎ)駅の西方約950m。県道298号(阿久津舞木停車場線)沿い、道路から一段高い平面上に薬師堂がある。 境内は子供の遊び場になっているらしく、遊具がいくつか設置されていた。そこに標記の桜も立っている。 直立する主幹を途中で失い、大枝の数も少ない。樹冠はあまり大きくはない。ただし巨木の域には達している。実測幹囲は321cm。 花も見頃を迎えていた。残念ながら日が当たってくれなかったが。 ところで薬師堂についてだが、由来を記したコピーが掲示されていた。 この近く、別所の地の高台に大きなカヤの木がある。 ある年、その近くを通ると急に馬が暴れて人が振り落とされるようなことが続いた。不思議に思った村人がカヤの木を調べてみたところ、根元の「ほこら」(祠でなく洞のことではないかと思う:私注)に立派な薬師如来像があった。 ちょうどその頃、多田野村(現郡山市逢瀬町多田野)では、お薬師様がいなくなったと大騒ぎの最中だった。 カヤの木に薬師様が見つかったという話を聞いた多田野の村人は、もしやと確認に来たところ、まさしく無くなった仏像であった。 そこで礼を尽くして仏像を返して貰い、箱に納めて担おうとしたところ、箱の底が抜けて担うことが出来なかった。 これは、薬師様がこの地を気に入り、ここに遷座したいということだろうと考えた多田野の村人は、下舞木の人々に薬師様を託して帰った。今から200年以上昔の話だそうである。 別所山薬師と呼ばれているのは、薬師如来像が見つかった場所が別所の地の高台、いわゆる別所山だったからということなのだろう。 (件のカヤの木は今も残るが、コピーに書いてあったデータほどには大きくなかった) |
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