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カツラの前には棚田が広がる |
名称 別宮の大カツラ (べっくのおおかつら) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 カツラ 樹高 27m(注2) 目通り幹囲 14.5m(注2) 推定樹齢 伝承400年(注2) 所在地の地名 兵庫県養父市別宮(注3) 〃 3次メッシュコード 5334−04−54 〃 緯度・経度 北緯35度23分05.1秒 東経134度33分23.7秒 兵庫県指定天然記念物(1965年3月16日指定) 撮影年月日 2011年5月16日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による 注3)2004年4月1日、養父郡内の4町が合併して養父市誕生。旧行政区は養父郡関宮町 鉢伏山(はちぶせやま、1221m)の周辺は、神鍋高原と並び、兵庫県に於けるスキー場密集地である。 その一つ、ハイパーボウル東鉢スキー場の近くに、別宮の大カツラが立っている。 私は、南の方から、県道269号(福岡養父線)を経由して行ったのだが、県道87号(養父美方線)から分岐する所に、もうカツラへの道しるべが出ていた。多くの人が見に訪れるカツラなのだと思われる。 上記の東鉢スキー場とハチ高原スキー場を結ぶ2車線の舗装道路を進むと、桂の近くに大きな駐車場があり、公衆トイレも設置されている。ここは、眼下に広がる棚田と、その先に見える氷ノ山(ひょうのせん、1510m)、そして大カツラと、全体を雄大な風景としている公園なのである。カツラでなく、棚田を目当てに来る人も多いようだ。 ちょうど新緑の時期の訪問である。 カツラの南側に木はなく、陽光を得る競争相手がないので、枝葉を存分に広げ、半球形の大きな樹冠を戴いている。すぐ脇を、一筋の清流が流れている。この水が大カツラを育んできたのだ。根の一部は渓流に洗われている。 いわゆる千本カツラの樹形で、幹の1本1本はそれほど太くないのだが、これだけ集まると壮観である。 養父市公式WEBサイトの文化財紹介ページにこのカツラが載っており、それによると、平成16年(2004)10月、台風23号で折れた幹を調べたところ、直径39センチ(幹囲1.2m?)の幹の年輪が245年を示していたそうだ。 年輪間隔の平均値は0.80ミリということになる。カツラ材の碁盤等で見る年輪間隔とはまったく違う。 これだけ密集していれば、生長するのも大変なのだ。 |
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