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名称 安房神社のイチョウ (あわじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 6.6m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県館山市大神宮
〃 3次メッシュコード 5239−36−07
〃 緯度・経度 北緯34度55分20.2秒
東経139度50分12.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月18日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
世に古い歴史を持つ神社は数多あるが、この安房神社に比肩しうる神社は、いくつもないことだろう。なにしろ初代天皇である神武天皇が即位した皇紀元年(B.C.660とされている)が創祀の年だというのだから。
千葉県神社庁の神社紹介ページによると、神武天皇の命令を受けた天富命(あめのとみのみこと)が阿波国(現徳島県)に上陸、そこで麻や穀(カジノキ=紙などの原料。コウゾの近縁種)を植えて開拓を進めた。さらに、阿波の忌部(いんべ)氏の一部を連れて、海路黒潮に乗り、房総半島南端に上陸して、ここでも麻や穀を植えた。
このとき、天富命が自身の祖である天太玉命(あめのふとだまのみこと)とその后である天比理刀当ス(あめのひりとめのみこと)を祀ったのが始まりという。(安房国が阿波国と同じ音で呼ばれるのは、この安房神社の縁起と何か関係があるのだろうか?)
神社の格式も高く、安房国一宮であることはもちろん、戦前は官幣大社であり、戦後は別表神社に指定されている。
さて、イチョウであるが、上の宮の社殿に向かって左手に立っている。
密植した3本がくっついたのではないかと思われ、そのうちの1本は既に根元近くで失われている。
上記の幹囲データは、地表面から1.3mの高さで測定された値でないかと思われる。その辺りでは失われた幹も含めて測ることになるので、このような大きな数値になったのだろう。幹の太さ自体は、太い方でもまだ3mに満たないように見える。
実際の樹齢は、かなり若いのではなかろうか。 |
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