ページタイトル:足羽神社のタカオモミジ 当サイトのシンボルマーク

画像:足羽神社のタカオモミジ 名称 足羽神社のタカオモミジ
    (あすわじんじゃのたかおもみじ)
名称の典拠 宮誠而著「巨木学」(注1)
樹種 イロハモミジ
樹高 12m(注2)
目通り幹囲 3.3m(注2)
推定樹齢 伝承200年(注3)
所在地の地名 福井県福井市足羽町1丁目
 〃 3次メッシュコード 5436−01−67
 〃 緯度・経度 北緯36度03分30.3秒
           東経136度12分35.8秒
福井市指定天然記念物(1970年11月3日指定)
撮影年月日 2021年11月6日

注1)案内板には「足羽神社のモミジ」とあるが、天然記念物指定名称は単に「モミジ」が正しい。足羽神社の公式ウェブサイトではこのモミジを「タカオモミジ」と紹介しているので、「巨木学」はそれに沿って命名したと思われる。(タカオモミジはイロハモミジの異称)
注2)「巨木学」による
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 福井市の中心部を流れる足羽川(あすわがわ)を挟んで、県庁や市役所と対称的な位置に足羽山(あすわやま、116m)が聳える。市街地の独立峰だ。
 細長い山稜の北東ピーク上に継体天皇像が立つ。
 記紀によれば、第25代武烈天皇が皇嗣を残さぬまま崩御したため、大伴金村(おおとものかなむら)・物部麁鹿火(もののべのあらかひ)などの推戴により、応神天皇の子孫で越前国を治めていた男大迹王(をほどのおおきみ、現地の案内板では「おおとのみこ」)が第26代継体天皇(在位507〜531)となったとされているようだ。(Wikipediaによる)
 継体天皇は越前国出身であるから、ここに立像があるのにはちゃんと意味があるのだ。
 継体天皇像が立つピークのもうひとつ北、台地状のピーク上に足羽神社が鎮座する。祭神は継体天皇と大宮地之霊(おおみやどころのみたま)。
 足羽神社の公式ウェブサイトによれば、男大迹王が越前平野の大治水事業を成す際、平野を見渡すこの山上に、宮中に祀られている大宮地之霊(坐摩神)を勧請し、事業の安全を祈願したのが足羽神社の起源という。また、天皇となってこの地を離れる時には、「末永くこの国の守り神とならん」と、自らの生き御霊を宮に鎮めたといわれ、継体天皇自身もまた祭神として祀られている。
 足羽山の北麓から続く足羽神社参道の終点近く、参道の真ん中に、左図のイロハモミジが立つ。
 根元では一本だが、低い位置で大きく3幹に分かれている。
 古い写真を拝見すると、幅の広い大きな樹冠を戴く立派な樹形だったようだが、のち中央幹を失って2幹となり、私が訪ねた時にはさらにもう1本が失われて、少々寂しい姿になっていた。
 葉も色づき始めたばかり。紅葉を愛でるには、もう1〜2週間遅れて訪ねた方が良かったようだ。
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