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名称 朝倉神社の大杉 (あさくらじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 9.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 京都府南丹市園部町千妻(せんづま)(注3)
〃 3次メッシュコード 5235−53−49
〃 緯度・経度 北緯35度07分31.5秒
東経135度29分07.8秒
京都府指定天然記念物(1984年4月14日指定)
撮影年月日 2010年6月5日
注1)1984年3月に京都府教育委員会と園部町教育委員会が連名で設置。なお、それには昭和58年(1983)に京都府天然記念物の指定されたと記されているが、京都府の公式WEBサイト上では、上記のように1984年に指定されたことになっている
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)2006年1月1日、4つの町が合併して南丹市誕生。旧行政区は船井郡園部町
京都縦貫自動車道園部インターの出入口は、道の駅京都新光悦村近くの府道19号に開いている。
そこから100mほど北にある小さな交差点から東に向かい、踏切と橋を渡ったところが千妻の集落である。その間、大杉の姿は前方に見えている。
大杉は、朝倉神社本殿の後方。参道にさしかかると、正面に見える。オカタツナミソウの咲く参道を、ゆっくり進む。
参道に咲いていたオカタツナミソウ |
案内板によれば、天保10年(1839)に交わされた「奉買請御帳木之事」という買請証文(かいうけしょうもん)が現存するらしい。それには、ここ千妻村の人々が山方奉行からこのスギを10両2分で買い取ったこと、当時の幹囲が1丈5尺2寸(4.6m)だったことなどが記されているという。
それからおよそ170年。幹囲は2倍近くに増えた。
その間が順風ばかりだったわけではない。幹には黒々と長い焦げ痕が延びている。落雷にあったのである。
雷は、突起のように突き出た先端部に落ちやすい。背の高い木は、まさしく突端部なのである。
なにげなくネット上を探していたら、京都新聞の「ふるさと昔語り」シリーズに「千妻の大杉」という記事を見つけた。
買い取った当時、一人暮らしなら、1年間の生活費が約3両だったこと。40年ほど前の火災では、ポンプの水が大杉の上部まで届かず、隣の木によじ登って水をかけ続けたことなどの話が興味深かった。 |
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