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名称 神迎える楡 (かんがえるにれ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ハルニレ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 430年(注2)
所在地の地名 北海道旭川市東旭川南1条6丁目
〃 3次メッシュコード 6542−53−85
〃 緯度・経度 北緯43度46分10.1秒
東経142度26分30.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月6日
注1)設置者名・設置年月とも不詳。読み方については今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による
注2)「2018 北海道の巨樹・名木150選」による
JR石北本線東旭川駅の南方800mほどの位置に旭川神社が鎮座する。
祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)と木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の2柱。
境内の「御由緒」によれば、『明治二十六年(1893)八月十五日に屯田兵の入地一周年を記念して社殿と鳥居を建て木花咲耶姫神を奉齋してこの移住記念日を例祭日と定め旭川村の村名をもって神社名とし御鎮座せられたのである/しかし出身地の崇敬する神々を祀る希望多く容易に調整がつかなかったので屯田第四中隊長菊地直人氏の仲介により天照大御神を奉齋することに一決し(後略)』たとのこと。一般的には勧請する神があって、それを祀るために建物を建てるという順序が普通だが、北海道では、まず建物を建て、それから衆議で神様を決めるということが珍しくはなかったようだ。
左図のハルニレは、一の鳥居と二の鳥居の間の参道脇、旭川兵村記念館の西側に立つ。
案内板によると、明治25年(1892)、屯田兵の練兵場を作るため密林を伐採したところ、1本の楡の木の根元に祭祀幣が置かれ、クマの頭骨が4個並べられていた。これをアイヌの霊樹の徴しと考えた中隊長は伐採を禁じ、ニレの木は残された。
それがこの木だという。従って、樹名の神はアマテラスやコノハヤサクヤヒメではなく、アイヌの神と考えるべきだろうと思われる。
旭川神社から見れば異教の神ということになるのかも知れないが、玉垣も築かれ、大切に扱われている。 |
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