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モミは神社前を流れる川のほとり。川に向かって少し傾いて立っている。
残念ながら、幹囲は5mまでなさそうだ。しかし、多分、これが三重県内では最大のモミである。
台風で倒れたスギの頂部がモミを直撃した。下図はその傷痕。
幸い傷は浅いようだ。 |
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名称 蘭宇気白神社のモミ
(あららぎうけはくじんじゃのもみ)
名称の典拠 なし
樹種 モミ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県松阪市柚原町(ゆのはらちょう)蘭
〃 3次メッシュコード 5136−63−30
〃 緯度・経度 北緯34度31分52秒
東経136度22分33秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年10月12日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
蘭宇気白神社は蘭、宇気比、白山の三社が合併してつけられた社号。一般には蘭神社(あららぎじんじゃ)の名で知られる。
アララギはイチイの別名だが、境内にイチイは見あたらず、代わりにスギ巨木が林立する。環境庁資料では4.3mはじめおよそ25本の巨木があるとされている。(目分量での値だが、最大の個体は4.3mどころでなく、6m前後はありそうだ)
訪問の数日前、台風18号が三重県各地に大被害をもたらした。県内では、このあたりの被害が最も大きかったのではなかろうか。訪問時も、まだ通行できる道路は限られていた。
境内に足を踏み入れてびっくり。幹囲4mほどの大杉が根元近くで折れている。
奉納された白木の鳥居群をなぎ倒し、頂部はモミを直撃した。根元に空洞が出来ていたようにも見えなかったが、中心部の腐朽が進み、横向きの力に耐えることが出来なかったのだろう。
それにしても、ここはそこそこ深い山中なのである。そして、倒れたスギは、樹林の端に立っていたわけではない。
キツネに抓まれたようだった。 |
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