ページタイトル:東福寺のマキ 当サイトのシンボルマーク

画像:東福寺のマキ(雌株)

 ↑雌株(4.3m)  ↓雄株(3.2m)

画像:東福寺のマキ(雄株)
名称 東福寺のマキ (とうふくじのまき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イヌマキ
樹高 13m/15m(注2)
目通り幹囲 4.3m/3.2m(注2)
推定樹齢 伝承600年(注3)
所在地の地名 静岡県湖西市新居町浜名(注4)
 〃 3次メッシュコード 5237−04−25
 〃 緯度・経度 北緯34度41分21.0秒
           東経137度33分35.1秒(注5)
湖西市指定天然記念物(1979年3月12日指定)
撮影年月日 2017年12月9日

注1)2010年3月に湖西市教育委員会が設置
注2)上記案内板による
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注4)2010年3月23日、湖西市に合併。旧行政区は浜名郡新居町
注5)これは左下図の個体の位置





 JR新居町(あらいまち)駅の南西約900m、国指定特別史跡新居関跡からは南方に600mほどのところに、臨済宗方広寺派瑠璃光山東福寺がある。
 禅宗のお寺であるから、本尊はお釈迦さんだと思うが、山号、寺号とも薬師如来を想像させる名前である。
 ネットで検索してみたら、湖西市観光振興協議会のウェブサイトに、仁和2年(886)、薬師如来像と仁王像が漁師の網に掛かり、翌年薬師堂を建てて安置したのが始まりと伝えられているとあった。かつて薬師如来を本尊とする寺あり、それが後に禅宗の興隆により、建保5年(1217)、臨済宗に改められたということのようだ。
 境内に立つ2本のイヌマキが旧新居町(あらいちょう)から天然記念物指定を受けた。それが左図の2本である。
 上図は仁王門の隣(向かって右)に立ち、根回り3.6m、目通り4.3m。根回りより目通りの方が大きいのは、低い位置で複数幹に分かれているから。雌株である。
 下図は仁王門と本堂の間、向かって右に立つ。こちらは雄株。目通りは3.2mで仁王門横の個体より小さいが、根回りは4.8mで、こちらの方が大きい。
 環境省のデータではどちらも単幹であるかのような数値が挙げられていたので、目通り4.3mに期待して訪ねたのだが、そちらは期待外れ。かえって3.2mの個体の方に、巨木としての威厳を感じた。
 案内板の数値では、樹冠の大きさは雌株の方が大きいことになっている。複数幹に分かれていたのだから、それも納得できるのだが、現在は雄株の方が大きい。恐らく、雌株は道路脇に立つため、樹冠が人為的に切り詰められたのだろう。
 それもあって、広々とした空間に立つ雄株の方により心惹かれたのかも知れない。
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