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名称 荒井の種まき桜 (あらいのたねまきざくら)
名称の典拠 「緑の文化財」(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 福島県福島市飯野町青木字荒井(注4)
〃 3次メッシュコード 5640−44−13
〃 緯度・経度 北緯37度40分48秒
東経140度32分33秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年4月23日
注1)1983年3月に福島県総合緑化センターが刊行
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)「緑の文化財」による
注4)2008年7月1日、福島市に合併。旧行政区は伊達郡飯野町
谷に沿って下る県道51号から、荒井集落内を通って才ノ内に抜ける道の南側、1軒のお宅のお庭に立っている。
遠慮して、遠望するだけのつもりだったが、個体確認のためにお尋ねした方が、たまたま所有者の奥様だった。
「せっかくだから、是非見ていってください」とのお勧めに感謝しながら、根元に立つ。
木の横に、設置されたばかりの真新しい案内板(注5)があった。ときどきはサクラを訪ねてくる人がいるのだろう。
案内板に「種まき桜」の名の由来が記されていた。
昔は、水田の一角に苗床を作り、そこに水を張って苗を作った。播種は水が温む頃。4月下旬から5月上旬。ほかのサクラより一足早く咲くこのサクラの開花を合図に種を蒔いたのだという。長い冬を耐えた農民の、心せく気持ちがわかるように思った。
今のサクラは2代目とのことである。幹肌が若々しい。
傍らにもう1株、生を戦い抜いてきたような表情の大株がある。これが先代ということだろうか。2本は寄り添うように立っているため、合わせて1本のようにも見える。
でも、こちらもまだ枯れたわけではない。1本だけだが元気の良い枝を伸ばしている。
来年もまた、親子仲良く花を咲かせてほしいものだ。
注5)2004年12月に飯野町教育委員会が設置 |
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