|
注1)長野県教育委員会と鬼無里村教育委員会が連名で設置。しかし月日が経ち、2004年6月現在、文字が薄れて、全文を読むのは困難
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)2005年1月1日、長野市に編入合併。旧行政区は上水内郡鬼無里村
裾花川の支流、小川の左岸、谷から少し上ったところに県天然記念物のイチイが立っている。
水田を縫う細いコンクリート舗装の農道の脇に、イチイに至る山道の入口を示す案内板がある。そこから、蝉時雨の山道を15分ほど歩く。
周囲が切り開かれて、ぼんやり明るくなった草原に大イチイが立っていた。傍らには子安大神の祠。
6.5mの目通りデータはちょっと大きすぎる値のように思うけれども、堂々たる独立木である。背丈は低いが、梢を四方に十分に伸ばしている。
枝先を掻き分けるようにして樹下に入った。樹冠の内側から外を眺めるのも、なかなかの趣きである。
新井集落にお住まいの方に所在を尋ねた際、自慢げに、「是非、行ってごらんなさい」と言われたのも納得できた。 |
|