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名称 暗門のカツラ (あんもんのかつら) 名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1) 樹種 カツラ 樹高 25m(注2) 目通り幹囲 12.5m(注2) 推定樹齢 500年(注2) 所在地の地名 青森県中津軽郡西目屋村川原平 〃 3次メッシュコード 6040−61−24 〃 緯度・経度 北緯40度31分17秒 東経140度10分35秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2009年8月21日 注1)高橋弘さんのホームページ。下記「青森県里山の巨樹・古木マップ」では「暗門の滝のカツラ」とされているが、カツラと滝とは、かなり離れている。むしろ、暗門川のほとりのカツラ、暗門大橋の近くに立つカツラという印象を受けるので、少しぼかして、「暗門のカツラ」と呼ぶのが良いように思う 注2)青森県農林水産部林政課から刊行された「青森県里山の巨樹・古木マップ」による 弘前から岩木川上流部を通り、さらに白神山地を越えて日本海に至る県道28号は、「白神ライン」の愛称で知られる。暗門のカツラは、その「白神ライン」沿いにある。 この日は弘前を出発して西に向かった。 あいにく、はっきりしない天気で、突然の豪雨に見舞われることがあるかと思うと、空が明るくなることもある。ちょっと心配な空模様だが、幸い、土砂降りの時間が10分と続かないこと、予報では間もなく雨も止むということから、当初の計画通り、カツラを目指すことにした。 目屋ダムの人造湖、美山湖を過ぎると、県道は急に狭くなる。いくつもの小カーブを経て、西に向かっていた道が山に前方を遮られ、大割沢のところで北に大きく向きを変える。そこから1km弱で暗門大橋。 暗門大橋の先に駐車場があり、すでに車がたくさん停まっている。白神山地の名勝の一つ、暗門の滝見物の人たちの車だ。(駐車場から、片道約1時間の山歩き) 橋の手前側、川原近くにも広い駐車場がある。上述の駐車場が満車になったら、こちらを使うのだろう。 カツラは、このいわば予備駐車場の周縁部に立っている。(中図参照。中央の大きな樹冠がカツラ) 私が車を着けたのは、もちろん、こちらの駐車場。私のほかには誰もいない。 入口の坂を下るときには大した降りでなかったものが、いざ車から出ようとすると、突然の豪雨。カツラの姿も急に霞んでしまった。まるで濃い霧に包まれたよう。カツラにすっかり嫌われてしまったようだ。 車内で音楽を聴きながら、10分ほど待った。 急に視界が開けてきた。カツラは嫌ったのでなく、周囲を清めて迎えてくれたと思うことにした。こころなしか、草木の緑がみずみずしく見える。 ゴム長に履き替え、カツラに向かう。 元気が良いカツラだ。まだ若々しく、成長過程にあると思われる。 カツラは流水を好むため、各地のカツラ訪問では、水と結びつく記憶も多い。このカツラの場合は、水は水でも、大雨が良い思い出となった。 |
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