ページタイトル:安興寺の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:安興寺の大杉 名称 安興寺の大杉 (あんこうじのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 37m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 400年以上(注3)
所在地の地名 千葉県香取市岩部(注4)
 〃 3次メッシュコード 5340−54−70
 〃 緯度・経度 北緯35度48分46.0秒
           東経140度30分04.9秒
香取市指定天然記念物(1975年11月12日指定)
撮影年月日 2014年5月12日

注1)1976年12月1日に安興寺と旧栗源町教育委員会が連名で設置。なお、天然記念物指定名称は「安興寺大杉」で「の」がない
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注3)上記案内板による
注4)2006年3月27日、1市3町が合併して香取市誕生。旧行政区は香取郡栗源町





 栗源小学校の西北西約500m。水田を背に、日蓮宗東光山安興寺がある。(正式名は東方光明山安圀長興寺らしい)
 門前に掲げられた縁起によれば、大同2年(807)、鑑真和上(がんじんわじょう)を開基に仰いで創建された律宗大円院に始まる。貞応元年(1222)、千葉氏の一族岩部五郎常基が岩部に城を築くにあたって現在地に移転、千葉山釈尊勧請寺と名を改めた。さらに、元徳2年(1330)、大円阿闍梨日伝上人によって日蓮宗に改宗、現山寺号を称するようになったということである。
 「現在地での法灯連綿780年余」(私の訪問時点ではもう800年を超えている)の歴史は、かならずしも順風ばかりではなかったようだが、確かに誇るべきことだろう。
 山門のすぐ先、向かって右手に大杉が立っている。
 中興20世日秀上人の代に若杉を植えた記録が残っているらしい。その苗の1本が今日の大杉になったと考えられているようだ。
 安興寺の長い歴史に比べれば、さしもの天然記念物の大杉も、ここではまだ新参者のようである。
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