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画像:天城の太郎杉(全景)

画像:天城の太郎杉(幹と並ぶ)
名称 天城の太郎杉 (あまぎのたろうすぎ)
名称の典拠 「ふるさと静岡県文化財マップ」(注1)
樹種 スギ
樹高 48m(注2)
目通り幹囲 9.6m(注2)
推定樹齢 400年(注3)
所在地の地名 静岡県伊豆市湯ヶ島(注4)
 〃 3次メッシュコード 5238−27−03
 
〃 緯度・経度 北緯34度50分39.6秒
           東経138度54分39.9秒
静岡県指定天然記念物(1964年10月6日指定)
撮影年月日 2001年12月27日

注1)静岡県教育委員会文化課刊行。ただし、同書では「天城の太郎スギ」と「スギ」がカタカナになっている。教育委員会に確認したところ、これが天然記念物の正式な指定名称だということである(丁寧な対応に感謝)。が、静岡県広報室が発行した「静岡県の巨樹・巨木」では「天城の太郎杉」と漢字になっている。どちらでも通用するなら、と、より親近感を覚える方を選んだ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)現地の案内板(設置者不詳)による
注4)平成16年(2004)に4町が合併して伊豆市誕生。旧行政区は田方郡天城湯ヶ島町





 湯ヶ島の温泉街から国道414号を河津町に向かうと、天城トンネル(新道)の手前3kmほどに「滑沢渓谷」バス停がある。そこから砂利道の林道を南西に2kmちょっと走ると、太郎杉の下に出る。この林道は、いわば太郎杉の専用道路だ。
 太郎の名を冠するとおり、天城山系で最大のスギだということだが、ご覧のように、姿が美しいことでもピカイチだと思う。「スギの独立木の姿はこうでなくちゃ」、と品質見本のような樹形だ。
 樹高もすばらしく高い。天城山中で迷ったら、木に登って太郎杉を探せ、と言われたこともあったとか。
 牧野和春氏の著書「巨樹・巨木巡り/甲信越・中部」によれば、昭和16年(1941)頃まで、滑沢周辺に、太郎杉と同程度の巨杉が数十本も残っていたという。
 昭和16年といえば、今次の悲惨な戦争に突入する頃である。戦争以来、日本は本当に多くのものを失ってしまった。残念でならない。
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