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![]() ![]() ↑幹囲4.6m ↓幹囲4.2m ![]() ![]() |
名称 赤穴八幡宮の大元杉 (あかなはちまんぐうのおおもとすぎ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 スギ 樹高 29m/29m(注2) 目通り幹囲 4.6m/4.2m(注2) 推定樹齢 1000年(注2) 所在地の地名 島根県飯石郡飯南町上赤名(向谷)(注3) 〃 3次メッシュコード 5232−35−97 〃 緯度・経度 北緯34度59分43.2秒 東経132度42分44.1秒(注4) 飯南町指定天然記念物(1994年3月1日指定) 撮影年月日 2024年10月12日 注2)上記案内板による。環境省巨樹データベース(1988年報告値)ではそれぞれ樹高が26m/27m、幹囲は4.5m/4.2m(いずれも前者が上図のスギで後者が下図のスギのデータ)。なお、上図の個体について、私の実測幹囲は476cm 注3)2005年1月1日、頓原町と合併して飯南町に。旧行政区は飯石郡赤来町(いいしぐんあかぎちょう) 注4)これは上図のスギの位置 飯南町の中心部に、国道54号(同184号との重複区間)に沿って、北から順に、道の駅「赤来高原」、飯南町役場、農村環境改善センター、赤名観光ぼたん園、赤名ふれあい公園と並ぶ一角がある。そしてその南が、森に覆われた赤穴八幡宮である。(地名は赤名、神社名は赤穴だが、いずれも「あかな」と読む) 島根県神社庁の神社紹介ウェブページから抜粋すると、赤穴八幡宮は宝亀元年(770)創建の古社で、藩政時代には松江・広瀬両藩の祈願所として代々供典米を供進され、飯石郡南部17村の総社とされてきた。この地域の中心的な神社だったようだ。 鎮守の森は緑豊かで、そのうち「大元杉」2本と、横に出た枝が隣の杉の幹を貫くイチョウとスギのセットが町から天然記念物指定を受けている。 大元杉が立つのは本殿の斜め後方。 2本とも幹囲は5mに満たないが、植林された杉には見られない力強い姿をしている。 「夫婦千年杉」とも呼ばれているようだ。 テレビもラジオも無く、歩く以外に移動手段の無かった時代、世界はごく狭かった。ウラスギを知らない人も多かったのだろう。長い歴史のある神社に立つことでもあり、「こんなに枝が太いスギは見たことがない。きっと大昔から生きてきたに違いない」と考え、千年の樹齢を想像したのではないかと思われる。 それにしても、千年はちょっと大きすぎる数値である。 夢のある想像に水を差すようで気が引けるが、案内板にあった幹囲4.55mを平成6年(1994)時のデータと仮定し、訪問時(2024)の測定値4.76mと合わせて、「データの見方」で紹介した私なりの単純化モデルに基づいて計算すると、三次元成長期間を30年とした場合の計算樹齢は364年、同じく50年とした場合は374年、同じく80年とした場合は389年となる。樹林の一員なので独立木より成長は遅いものの、せいぜい300〜400年が妥当なところではないだろうか。 |
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