ページタイトル:赤司八幡宮のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:赤司八幡宮のクスノキ(幹と並ぶ) 名称 赤司八幡宮のクスノキ
    (あかじはちまんぐうのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 6.4m(注1)
推定樹齢 伝承1065年(注1)
所在地の地名 福岡県久留米市北野町赤司(注2)
 〃 3次メッシュコード 5030−04−28
 〃 緯度・経度 北緯33度21分24.7秒
           東経130度36分23.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年4月2日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年2月5日、久留米市に合併。旧行政区は三井郡北野町。なお、「赤司」の読み方について、「あかじ」が正しいのではないかと思うのだが、日本郵便株式会社のウェブ版郵便番号一覧表は「あかし」と濁らない読みを示している





 西鉄甘木線大城(おおき)駅の北方700mほどのところに赤司八幡宮が鎮座する。
 久留米市が設置した案内板によれば、延長2年(924)に御井郡惣廟として創建。はじめ「筑紫中津宮」と呼ばれていたが、のち「豊比刀iとよひめ)神社」(延喜式内社)になったと伝えているそうだ。さらに戦国時代になって八幡宮と社号を変え、現在に至っているらしい。
 もっとも、赤司の歴史はもっと古く、紀元前500年頃には既に集落があったらしい。その頃の遺跡が残されているという。
 左図のクスノキは拝殿に向かって右手前。幹には注連縄をつけている。
 今を生きるヒトにとっては大先輩のクスノキだが、ここに人々が住み続けた時間の長さに比べれば、まだ新参者だ。そうしてみると、生命の連鎖は偉大である。
 自分の一生に限りがあっても、遺伝子を継承することで子孫を残す。ヒトに限らず、生物はどうやって、そのような方法で種を維持する仕掛けを手に入れたのだろう。創造神の存在を信じたくなる気持ちもわからぬではない。
 クスノキの話に戻ると、なかなか立派な大クスなのだが、クスノキ巨木の多い福岡県にあって、これくらいの大きさでは天然記念物になれないのだろうか。
 まったく羨ましい話である。
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