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画像:赤岩弁天のケヤキ(幹と並ぶ)


画像:赤岩弁天のケヤキ(空洞から見上げる)
 ↑空洞から空を見る


画像:赤岩弁天堂
  名称 赤岩弁天のケヤキ
    (あかいわべんてんのけやき)
名称の典拠 なし (私が勝手に命名)
樹種 ケヤキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 6.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県佐久市塚原字赤岩
 
〃 3次メッシュコード 5438−33−26
 
〃 緯度・経度 北緯36度16分31秒
           東経138度27分13秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 2002年10月28日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 JR長野新幹線佐久平駅の南を、県道44号で西に向かい、新幹線のガードをくぐって最初の信号を右折すると弁天堂の横に出る。在来線で行くなら、JR小海線中佐都駅で下車し、南に700mほど歩いた辺り。
 広い境内ではないが、小山があって背の高いケヤキ(この木ではない)が目立つので、近づけば自然に分かる。
 弁天堂はゴツゴツした感じの赤岩の上に建てられている。地名にもなっているこの赤岩は、浅間山の古い火口(現在の黒斑山付近)で形成され、2万3000年前に山体崩壊をおこした際に,この地まで運ばれてきたのだそうだ(これは河口亜希子氏の卒業論文より知った)。
 人間の寿命から見ると大先輩の大ケヤキだが、さすがに地質学的な時間にはかなわない。しかし山や川に付随する時間でさえ、天文学的な尺度から見ればほんの一瞬に過ぎない。つい、パスカル「パンセ」第72番を思い出した。
 ケヤキは地上5mほどで主幹を失い、上まで中央部がすっかり空洞となっている。内部が焦げているのは火災にあった故だろう。二つに裂けてしまわぬよう、主幹の上部をワイヤで縛ってある。
 元気な頃の姿に戻ることはあるまいが、残った枝は元気そうだ。まだしばらくは人間たちと仲良くやっていけそうである。
 
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