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名称 阿夫志奈神社のムクロジ
(あぶしなじんじゃのむくろじ)
名称の典拠 なし
樹種 ムクロジ
樹高 23m(注1)
目通り幹囲 3.7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岐阜県加茂郡川辺町上川辺
〃 3次メッシュコード 5337−20−06
〃 緯度・経度 北緯35度30分24秒
東経137度04分50秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年11月12日
注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
飛騨川右岸、川辺大橋西詰から200mほど下流側に阿夫志奈神社が鎮座している。
実は、5.6mのスギがあるということで阿夫志奈神社を訪ねたのだが、目指す大杉はすでに伐採された後で、切株が残るのみ。代わりに、このムクロジが迎えてくれた。
ムクロジは漢字で「無患子」と書く。「患うことがない」とも読める。
ネットで調べてみたら、漢方薬に、ムクロジの果実の皮を乾燥させた延命皮(えんめいひ)というのがあるという。強壮剤として用いたこともあるようだが、有毒成分も含んでおり、今は使われないらしい。(いずれにしても、中途半端な知識で薬を使用することは慎むべきである)
ただし果実の皮は、サポニンを多く含み、昔の人は泡立てて石鹸代わりに使ったこともあるようだ。清潔に保つことは健康に繋がるということなのだろう。
そんな風に思っていたのだが、牧野博士の「新日本植物圖鑑」(北隆館)に、名の由来が記されていた。
近縁種にモクゲンジがあり、ムクロジの漢名「木□(木偏に「患」)子」とモクゲンジの漢名「木欒子」が入れ替わって日本に伝えられてしまったらしい。木欒子(もくらんじ?)がムクロジに転じたもののようだ。
実は、これが私にとって初めてのムクロジ巨木である。つい、余計な話が長くなってしまった。
ささくれ立った樹皮と、偶数の小葉から成る羽状複葉が特徴である。葉のある季節なら、樹種を間違えることはなさそうだ。 |
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